2023年4月10日
本学 獣医放射線学研究室 長谷川教授がクラウドファンディングを立ち上げました
本学 獣医放射線学研究室 長谷川 大輔 教授(V47期)がクラウドファンディングを立ち上げ、研究資金の寄付を募ることになりました。
下記の概要とクラウドファンディングページをご参照頂き、応援していただけると幸いです。
同窓生の皆様、ご支援ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
●プロジェクト名:
「犬と飼い主の負担を減らすために.犬の脳腫瘍治療に新たな一手を!」
●公開URL:
https://readyfor.jp/projects/k9braintumor
●公開期間:
2023年4月10日(月) 9:00 ~ 5月31日(水) 23:00
●プロジェクトの概要:長谷川教授より
ペットの犬では現在,高齢化や高度医療化が進み、脳腫瘍と診断されることが多くなってきています(ヒトよりも発生率は高い)。現在の獣医療で行われる脳腫瘍の治療は、手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)とこれらの組み合わせによって行われています。この中で(今のところ)一番生存期間が長いのは手術した後に放射線治療を行うものです(手術+放射線)。しかし、脳腫瘍の診断、手術、そして放射線と診断から治療を継続していくには、犬自身の体力やストレスがかかり、また飼い主さんにも経済的,精神的なストレスが多くのしかかります。そこで、すでに人の悪性脳腫瘍では行われている方法ですが、手術で脳腫瘍を取り除いたあと,その腫瘍のあった場所にゆっくりと溶け出すラムネのような(ウエハー)抗がん剤を置いてくるという治療を犬でも行えたらと考えました。この脳内に置いてくる抗がん剤は、直接脳腫瘍に届きますので、一般的な口から飲む、あるいは注射で投与する抗がん剤に比べ腫瘍を抑える能力は高く、かつ全身的な重大な副作用を起こしにくいという特徴があります。すでにヒトで使われている薬ですが、犬での有効性や安全性は全く報告がなく、また非常に高価な薬となります。
そこで今回、私を代表とする共同研究チームはクラウドファンディングを立ち上げ、皆様からご寄付を頂き,集まった資金でこの薬を購入し、希望される患者さん(犬)の脳腫瘍手術で使って有効性と安全性を評価しようというものです。このクラウドファンディングおよびその後の研究がうまく行けば、手術後の放射線をしなくても良い、あるいは手術から放射線治療までの期間を延ばすことができると期待しています。
●プロジェクトチーム:
日本獣医生命科学大学(長谷川 大輔・原 康)
日本大学(北川 勝人・伊藤 大介)
岐阜大学(中野 有希子)
北海道・えのもと動物病院(柄本 浩一)
JARMeC川崎・名古屋(松永 悟)
京都・KyotoAR(神志那 弘明)
Neuro Vets(中本 裕也)
大阪・ネオベッツVRセンター(王寺 隆)
滋賀・アツキ動物医療センター/大阪・日本動物脳脊椎外科センター(井尻 篤木)
広島・たむら動物病院(田村 慎司)
●クラウドファンディングの形式:
寄付金控除型(寄付がメインで返礼品は特にありません)
All or Nothing形式(目標金額に到達しない場合は返金して計画中止)
●寄付金控除:
今回のプロジェクトにご寄付いただいたものは寄附金控除対象になります
詳細はページ下部の「税制上の優遇措置について」に記載があります
もしも寄付者様よりお問合せがある場合には、該当箇所のご案内をお願いいたします
●代理支援について:
インターネット上でのお手続きが難しい方向けに、代理支援を実施いたします(日獣大が代わりに寄付登録)
寄付者様の中でご希望の方がいらっしゃいましたら、日獣大庶務課宛にご連絡いただくようご案内ください
●お問合せ先:
日本獣医生命科学大学 事務局事務部庶務課
メール:shomu@nvlu.ac.jp
電話:0422-31-4151